スタチンの筋有害事象に対策基準示される

 スタチンの服用に伴う有害事象にはさまざまな報告があるが、中でも筋有害事象を呈する例は多く、スタチン不耐と判断される主な理由の1つとなっている。しかし、筋有害事象への対策についてわが国の統一された基準はまだ存在せず、主治医の判断により服薬の中止や減量、再開が行われている。そこで、日本動脈硬化学会ではワーキンググループを結成し、筋有害事象をはじめとするスタチン不耐症例の診療指針作成を進めており、近く発表する。発表に先立ち、慶應義塾大学神経内科の鈴木重明氏は、スタチンによる筋有害事象の現状とその対策について、第50回日本動脈硬化学会(7月12~14日)で報告した。