発がん物質混入の降圧薬、がんリスクを発表

 中国・Zhejiang Huahai Pharmaceuticalで製造された高血圧治療薬バルサルタンの原薬に、ヒトで発がんリスクがあるとされるN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が混入し回収された問題で、欧州医薬品庁(EMA)はがんリスクの推算結果を含むレビューを8月2日に発表した。NDMAが混入されたバルサルタンを高用量で7年間服用した場合のがん発症リスクは、5,000例に1件の割合であるという。日本では製造販売元であるあすか製薬が、昨年(2017年)9月に既に当該製品(バルサルタン錠『AA』」4種類)の販売を中止。今年7月、市場に残る全てを自主回収した。