超高齢者の心合併症予防は体液バランスが鍵

 社会の高齢化に伴い、90歳以上の超高齢者も増加している。現在、90歳以上の透析患者は6,095人(日本透析医学会『図解 わが国の慢性透析療法の現況』)で全患者の1.9%に当たり、20年前の20倍以上に上る。東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科診療部長・准教授の常喜信彦氏は、超高齢透析患者の背景や特徴を分析することで、今後も増加が見込まれる超高齢者における心合併症の背景と対策について検討し、第63回日本透析医学会(6月29日~7月1日)で報告した。