睡眠負債で心血管疾患リスクが上昇

 わずかな睡眠不足の蓄積が心身に悪影響を及ぼすとして睡眠負債が注目されているが、そのリスクについては賛否両論ありエビデンスの構築が待たれている。欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)において、50歳の一般男性約800人を対象に睡眠時間と心血管疾患との関連を21年間追跡した観察研究の結果が発表された。スウェーデン・University of GothenburgのMoa Bengtsson氏は「中高年男性が5時間以下の睡眠を続けると、心血管疾患リスクは7〜8時間睡眠者の2倍となる」と報告した。