職場の風疹対策、大人の「学級閉鎖」も必要

 国立感染症研究所は、風疹が首都圏を中心に流行し、四国地方を除く全地域で感染が拡大し始めた可能性が高いとして8月29日に緊急情報を発出した。日本産婦人科医会主導の「風疹ゼロプロジェクト」作業部会代表で国立病院機構横浜医療センター院長の平原史樹氏は、9月12日に開かれた同医会の記者懇談会で、風疹排除に不可欠な麻疹風疹(MR)ワクチンの接種率が向上しない現状などを踏まえ、先天性風疹症候群(CRS)を来さないためにも、職場で感染が流行した場合は妊婦を出社させないといった学級閉鎖と同様の対応が必要だと訴えた。