高感度心筋トロポニン検査でMIは減るか

 高感度心筋トロポニンI(hs-cTnI)検査の実施は、急性冠症候群(ACS)が疑われる患者において、心筋梗塞(MI)や心血管死の発生の減少と関連するかの検証を目的に、英・University of EdinburghのNicholas Mills氏らが実施したランダム化比較試験(RCT)High-STEACSの結果が、欧州心臓病学会(ESC 2018、8月25~29日、ミュンヘン)で報告された。同氏は「99パーセンタイルを診断閾値としたhs-cTnI検査と、1年以内のMIや心血管死の発生率との関連は見られなかった」と発表。結果はLancet2018年8月26日オンライン版)に同時掲載された。