糖尿病患者、肥満傾向の働き盛り世代が課題

 DPP-4阻害薬シタグリプチンは体重を増やさずに血糖低下効果を持続できるが、生活習慣の改善が困難な働き盛り世代へのアプローチが課題―。こんな結果が、神奈川県内科医学会が実施した大規模臨床研究ASSET-Kの5年間の解析から分かった。第32回日本臨床内科医学会(9月16~17日)で解析結果を報告した神奈川県内科医学会糖尿病対策委員会委員で向ヶ丘久保田内科(川崎市)院長の久保田章氏は「治験やランダム化比較試験のデータとは異なり、臨床医の目線でシタグリプチンの現状と課題を浮かび上がらせることができた」と研究の意義を強調した。