世界肺癌学会議、カナダ・トロントで開幕

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 世界肺癌学会(IASLC)が主催する第19回世界肺癌学会議 (19th World Conference on Lung Cancer; WCLC 2018)が、9月23日にカナダ・トロントで開幕した。

 WCLCは、肺がんおよびその他の胸部悪性腫瘍に特化する世界最大の学術会議で、世界100カ国以上から7,000人以上が集う。この数年間で肺がん治療は劇的な変化を遂げている中で、同学会の参加者は年々増加しており、今年も300演題以上の口演と1,500演題以上のポスター発表が行われる予定である。今回の会議で最も重要と位置付けられる5演題が発表される「プレジデンシャル・シンポジウム」では、Ⅲ期の切除不能非小細胞肺がん(NSCLC)の維持療法における抗PD-L1抗体デュルバルマブの有効性および安全性を検証した第Ⅲ相試験PACIFICの全生存期間の結果や、切除不能な悪性中皮腫に対する化学療法へのニンテダニブの上乗せ効果を検証した第Ⅲ相試験LUME-Meso、ALK遺伝子転座変異陽性NSCLCでALK阻害薬未治療の患者に対する新規ALK阻害薬brigatinibの有効性・安全性をクリゾチニブと比較した第Ⅲ相試験ALTA-1Lの成績が発表予定となっている。

Medical Tribuneでは、WCLC 2018での注目演題を紹介する。

(WCLC 2018取材班)