人間ドックと定期健診の有所見率がほぼ一致

 日本人間ドック学会では、人間ドックの検査項目について重症度別の判定区分(有所見基準)を設定しているが、労働安全衛生法に基づく職域定期健康診断(定期健診)では、各実施企業に有所見基準が一任されている。そこで、東京慈恵会医科大学大学院健康科学教授(同学会人間ドック健診の有用性に関する大規模研究委員会副委員長)の和田高士氏は、同学会が全国の施設から収集した人間ドックでの血圧、血糖などの各有所見率と、定期健診での有所見率を比較、検討。両者でおおむね差異はなかったと第59回同学会(8月30~31日)で報告した。