医師の85%が高血圧治療に"困っている"

 高血圧の診断・治療は進歩しているにもかかわらず、降圧目標達成率は極めて低い状況にある(Hypertension paradox)。「保健活動を考える自主的研究会」のメンバーで旭川医科大学内科学講座講師の中川直樹氏は「かかりつけ医に対する高血圧アンケート集計結果」を第41回日本高血圧学会(9月14〜16日)で報告。「実地医家の約85%は高血圧治療に困っていることが分かった。高血圧患者には保健指導が必要で、そのためには専門医、かかりつけ医、薬剤師、保健師・栄養士、行政などの多職種連携が重要」と述べた。