前糖尿病状態で既にCKDリスク高い可能性

 日本人間ドック学会が収集した膨大なデータは、さまざまな疾患の悪化要因を分析する上で有用である。あいち健康の森健康科学総合センター(愛知県東浦町)センター長の津下一代氏は、人間ドック受診者のデータを基に、慢性腎臓病(CKD)の重症度に関する実態や悪化要因、生活習慣とCKD発症率の関連性などを検討。前糖尿病(Pre DM)の状態で既に重症のCKDと判定される例が多い傾向にあることを、第59回日本人間ドック学会(8月30~31日)の会員集会で「人間ドック健診の有用性に関する大規模研究委員会」の報告として発表した。