米・芝刈り機による外傷が多発、年間6,400例

 日常的に多くの人が使用する機器も、時として傷害をもたらす危険性を有している。米・Johns Hopkins UniversityのDaniel G. Hottinger氏らは、米国最大の救急受診データベースNEDS(Nationwide Emergency Department Sample)を用いて、2006~13年の芝刈り機による外傷に関する疫学調査を実施した。その結果、芝刈り機に起因する外傷は一定の頻度で発生しており、推計患者数は全米で年間6,400例近くに上るとPublic Health Rep(2018; 133: 570-577)で報告した。なお、消費者庁によると日本では2009年9月~17年6月に草刈り機により指を切断、骨折したなどの事故情報が140件寄せられているという(関連記事:「農業作業事故防止に有効な安全マニュアル作成を」)。