即効性より"守りの治療"を重視

 例年、ダニアレルギー性鼻炎に関する調査を実施しているMedical Tribuneでは、今年(2018年)も6月にダニアレルギー性鼻炎を診療している医師を対象としたアンケートを実施した(関連記事「ダニアレルギー性鼻炎アンケート②」)。治療薬に関する設問では、今年4月に発売された新規の剤形(経皮吸収型)を有するアレルギー性鼻炎治療薬も含めて回答を得た。アンケートからは、同疾患の治療において即効性よりも副作用の少なさを重視する、いわゆる"守りの治療"を求める傾向がうかがえた。日本医科大学大学院頭頸部・感覚器学分野教授の大久保公裕氏の解説を交えて結果を報告する。
※対象は、Medical Tribuneウェブの医師会員405人(診療科の内訳は耳鼻咽喉科72人、アレルギー科36人、小児科88人、一般内科209人で、勤務形態は勤務医が219人、開業医が186人)。なお、診療全体の2割以上をダニアレルギー性鼻炎患者に充てていることを回答条件とした。