静注鉄剤高用量投与の心血管安全性を確認

 維持透析患者の貧血管理には静注鉄剤が標準的に用いられているが、臨床的に有効な投与方法に関する比較データは少ない。このほど英・King's College HospitalのIain C. Macdougall氏らが、静注鉄剤の高用量積極的投与と低用量慎重投与を比較したPIVOTAL試験の結果をNew Engl J Med2018年10月26日オンライン版)に発表した。静注鉄剤の高用量投与は低用量投与に対する非劣性を示し、全死亡、主要心血管イベント、感染のリスク上昇と関連しなかった。また、目標ヘモグロビン(Hb)レベルを維持するための赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の投与量減少も得られたという。