眼科でも栄養要求性連鎖球菌が起炎菌に

 血液培養陰性の心内膜炎症例の起炎菌にもなる栄養要求性連鎖球菌(NVS)は、眼科領域でも角膜炎や眼内炎の起炎菌として報告されるようになっている。群馬大学眼科准教授の戸所大輔氏は第72回日本臨床眼科学会(10月11~14日)で、NVSによる眼感染症についてレビューし、検出、同定するコツや注意点を解説した。眼感染症の起炎菌不明例の一部はNVSである可能性があると指摘し、「眼科領域でのNVSの病態解明に向けて症例の蓄積が必要」と強調した。