ゲノム研究の強みを生かす体制に

 がんゲノム医療中核拠点病院は、診断・治療から将来的には治療薬の研究開発まで担うことが期待される、日本のがんゲノム医療の要である。2017年2月に全国で11施設が、がんゲノム医療に対応できる設備や人員、組織を備えているとして選定された。運用体制の整備は個々の施設に任されており、来年度(2019年)に予定されているがん関連遺伝子パネル検査の保険適用を前に急ピッチで整備が進められている。東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)を擁する東北大学病院も中核拠点病院の1つに選ばれた。第77回日本癌学会(9月27〜29日)において、同大学病院個別化医療センター(P-MEC)センター長の石岡千加史氏が、がんゲノム医療中核拠点病院としての取り組みについて紹介した。