4週1回皮下投与で血友病Aの出血を抑制

 血友病Aの治療は先天的に不足している血液凝固第Ⅷ因子の定期補充療法で行われるが、治療を阻む大きな壁が治療効果を減弱させる同種抗体(インヒビター)の出現である。今年(2018年)5月に登場したエミシズマブは中外製薬が開発した国産製剤で、第Ⅷ因子の機能を代行するためインヒビターを有する血友病A患者に適応を持つ抗体製剤である。同薬を用いた国際共同第Ⅲ相試験HAVEN4の結果について、東京医科大学臨床検査医学分野主任教授の福武勝幸氏が、第80回日本血液学会(10月12〜14日)で報告した。