コンタクト不適切販売、なぜ改善しない?

 コンタクトレンズ(CL)は高度管理医療機器であり、添付文書にも眼科医師の指示により使用することが記載されているが、処方箋や検査なしでの販売が横行するなど販売をめぐってさまざまな問題を抱えており、日本眼科医会などは販売適正化に向けて努力を続けている。神鳥眼科医院(鳥取県)院長の神鳥高世氏は第72回日本臨床眼科学会(10月11~14日)で、昨年(2017年)厚生労働省がCL販売の適正化で通知を発出するまでの経緯とともに、その後の状況を説明した。その上で、「通知は啓発という意味では評価できるが、罰則がないため実効性が疑問」とし、適正販売への道のりは遠いという認識を示した。