「スタチン開始を迷うケース」の指針示す

 米国心臓病学会/米国心臓協会(ACC /AHA)は、5年ぶりの改訂となる「血中コレステロール管理ガイドライン(GL)2018」(以下新GL)を、AHA学術集会(AHA 2018、11月10~12日、シカゴ)で公表した。動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の初発予防では、スタチン開始の判断に迷うケースのリスク評価にリスク増強因子、冠動脈石灰化(CAC)スコアを導入。個別化されたリスク評価に基づき、患者と医療者が十分話し合って治療方針を決定することを重視する姿勢を鮮明にした。新GL策定には関連10学会が参画し、作成委員会には薬剤師、看護師、患者グループの代表も含まれた。新GLの全文、要約版は、CirculationJ Am Coll Cardiol2018年11月10日オンライン版)に同時掲載された(関連記事「エゼチミブ、PCSK9阻害薬の追加指針示す」)。