CAR-T療法、今後の課題は?

 キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法が、がん免疫療法としてようやく脚光を浴びてきた。第56回日本癌治療学会(10月18~20日)では、自治医科大学免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座客員教授の小澤敬也氏が、CAR-T療法の現状と今後の課題について概説した。特定の血液がん患者に対しては著明な効果を示している同療法だが、固形がんに対してはおそらく同療法単独では不十分であり、併用療法の開発が必要と考えられるという。