バイオ後続品の促進には政策面で工夫を

 関節リウマチ(RA)の治療にバイオ医薬品(以下、バイオ)が登場し、治療成績が飛躍的に伸びた。RAを含めさまざまな領域でバイオによる治療ニーズは高いが、安価な薬剤ではない。そのような中、バイオ後続品のバイオシミラーが相次いで承認され、医療費の抑制が期待されている。東京女子医科大学病院膠原病リウマチ痛風センター教授の山中寿氏は、バイオシミラーの浸透率が高い諸外国の例を挙げ「国として使用を促進するなら、患者・医療機関・製薬企業にメリットがある医療政策が必要である」と第33回日本臨床リウマチ学会(11月24~25日)で述べた。