関連病院と連携し質の高い臨床研究を実践

 大阪大学は2008年、より質の高い臨床研究を推進する目的で、消化器外科教授の土岐祐一郎氏を代表世話人として消化器外科共同研究会を組織。以降、上部疾患、下部疾患、肝胆膵疾患、内視鏡外科、リスクマネジメントの5つの分科会で連携病院と共同研究を行い、その成果を積極的に発信している。連携病院は大阪周辺の50施設以上に上り、大規模な多施設共同臨床研究を可能としている。同大学大学院消化器外科学講師の小林省吾氏は、同研究会における外科感染をエンドポイントに含めた2つのランダム化比較試験(RCT)の結果を第31回日本外科感染症学会(11月28〜29日)で報告。また、事務局に携わった立場から、多施設RCTを遂行するための取り組みの一端を紹介した。