胃がん三次治療の新たな選択肢

 2014年に既に大腸がんを適応として承認された経口ヌクレオシド系抗がん薬TAS-102(トリフルリジンとチピラシル塩酸塩の配合剤)について、今年(2018年)8月には「治癒切除不能な進行・再発の胃がん」に対する適応追加申請が行われた。この申請は、複数の治療歴がある進行・再発胃がん患者に対するTAS-102の有効性・安全性を検証した二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相ランダム化比較試験TAGSの結果に基づく。国立がん研究センター東病院消化管内科医長の設楽紘平氏は欧州臨床腫瘍学会アジア大会(ESMO Asia 2018、11月23~25日、シンガポール)で、同試験の結果をあらためて報告した。なお、同結果の詳細については、Lancet Oncol2018; 19: 1437-1448)に発表されている。