抗PD-1抗体、irAE発現後に再開すべきか

 非小細胞肺がん(NSCLC)に対する抗PD-1/PD-L1抗体製剤の臨床導入など、免疫チェックポイント(CP)阻害薬は肺がん治療を大きく変えつつある。それに伴って免疫関連有害事象(irAE)の報告件数も増加しているが、irAEから回復後に抗PD-1抗体を再投与すべきか、恒久的に投与を中止すべきかは明らかとなっていない。がん研究会有明病院(東京都)呼吸器センターの北園聡氏は、同院の臨床情報を基にirAE発現後の抗PD-1抗体再投与の安全性を検討した結果、再投与後にirAEの再燃は認められなかったが、新たなirAEが36.4%(22例中8例)で認められたことなどを第59回日本肺癌学会(11月29日〜12月1日)で報告した。