糖尿病管理は低脂質高蛋白に軍配?

 2型糖尿病患者では、適切な食事療法が求められるが、総エネルギー摂取量に対する炭水化物の適切な摂取割合についてはさまざまな議論がされている。横浜市立大学附属市民総合医療センター内分泌・糖尿病内科部長の山川正氏は、2型糖尿病患者を対象としたSOREKA Studyで行った食事内容の調査を基に、各種栄養素の摂取割合とHbA1cとの関連を検討した結果を第22回日本病態栄養学会(1月11~13日)で紹介し、炭水化物摂取割合が62.5%以上の患者では、過剰摂取分を蛋白質に置き換えることが血糖コントロールの改善に有用である可能性を指摘した。