DAAでC肝患者の肝がん・死亡リスクが低下

 フランスの全国規模の肝炎患者コホートANRS CO22 HEPATHERから抽出した慢性C型肝炎ウイルス(HCV)感染患者約1万例の前向きコホート研究で、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)治療が、約3年後の肝細胞がんおよび死亡リスク低下に関連することが示された。仏・Sorbonne Université/仏国立衛生医学研究所(INSERM)のFabrice Carrat氏らがLancet(2019年2月11日オンライン版)で発表。慢性HCV感染全例にDAA治療を考慮すべきとの見解を示した(関連記事:「DAAで短期の肝細胞がんリスク増大認められず」「肝炎が撲滅を語られるまでに」)。〔解説:帝京大学内科学講座准教授・淺岡良成、教授・田中篤