卵巣がん高精度かつ早期に検出

 卵巣がんは早期発見が困難で予後が悪いことで知られる。国立がん研究センター研究所の研究グループは、血液を用いて高い精度で卵巣がんを検出する診断モデルの作成に成功した。2月13日に東京都で開かれたウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会(代表:内閣官房参与/慶應義塾大学名誉教授・吉村泰典氏)のメディアセミナーで、同センター中央病院婦人腫瘍科科長の加藤友康氏は「実用化にはまだ数年かかるが、この新しい血液検査を既存の腫瘍マーカーと組み合わせて卵巣がんの一次スクリーニングに使用し、超音波による二次スクリーニングを行えば、早期発見と治療成績向上に大いに役に立つ」と期待を表明した。