アルコール代謝関連遺伝子と飲酒による乳がんリスクを検討

 これまでの研究により、飲酒が乳がんの独立した危険因子であることが示唆されているが、その機序についてはいまだ解明されていない。愛知県がんセンター研究所がん予防研究分野主任研究員の鵜飼知嵩氏は、アセトアルデヒドを分解する2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の遺伝子多型と乳がん発症との関連を、国際乳がんコンソーシアムに参加している2万5,000人以上のアジア人のデータを用いて検討し、その結果を第29回日本疫学会(1月30日〜2月1日)で発表した。(関連記事:「ASCOが"危険な飲酒"に声明」)