CT検診で肺動静脈瘻の有病率を推定

 肺動静脈瘻(PAVM)はまれな疾患であるが、一般住民での正確な有病率は分かっていない。自治医科大学呼吸器内科学講師の中山雅之氏は第26回日本CT検診学会(2月8~9日)で、低線量胸部CT検診データを活用してPAVMの日本人の推定有病率を報告した。それによると、一般住民での有病率は10万人当たり38人。「これまでの報告に比べ高い有病率であり、現在臨床で診断されているよりも多く存在している可能性がある」と同氏は指摘している。