進行胃がんに対するFOLFOXの位置付けは?

 進行胃がんでは腹膜転移を有する患者が多く、高度腹水や経口摂取不良を伴う場合は経口薬の服薬が困難となる。日本の切除不能進行・再発胃がんに対する一次治療は経口フルオロウラシル(5-FU)がキードラッグであるため、これらの症例に対する治療選択肢は少ない。がん研有明病院(東京都)消化器化学療法科の大隅寛木氏は第91回日本胃癌学会(2月27日~3月1日)において、高度腹水または経口摂取不良の腹膜転移を有する進行胃がん患者におけるmFOLFOX6療法の安全性と有効性を評価し、一次治療における治療選択肢となりうることを報告した。