画面に映る手を見る脳卒中リハが有効
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脳卒中急性期以降の運動機能の回復は、麻痺肢の使用により生じる脳の可塑性、つまり損傷していない脳領域が損傷した脳領域の特定の機能を補完することが鍵となり、これは患者の随意の感覚刺激によっても促進されることが分かっている。こうしたことから、運動イメージ(MI)ベースのブレインコンピュータインターフェイス(BCI)技術は、効果的な脳卒中の神経リハビリテーション法とされている。東京農工大学教授の田中聡久氏らは、このBCI技術を用いた実験で、被験者がタブレットに映し出された自分の手の動きを観察することで、脳波活動の変化から運動意図(思い描いた運動)を捉えやすくなることを認めたと、IEEE Trans Neural Syst Rehabil Eng(2019; 27: 1407-1415)に発表した。