妊娠中の環境が児の血圧値に影響?

 母親が妊娠中に住んでいた地域の環境や外気温、プラスチック製品に含まれる化学物質など、さまざまな環境因子が小児期の血圧上昇リスクに関連することが、欧州6カ国の母子1,277組を対象とした研究で示された。妊娠中に「ウォーカビリティ」が高い(商店・病院・学校などが徒歩圏内にあり、歩行もしやすい)地域に住んでいた母親から生まれた児では、小児期の収縮期血圧(SBP)値の低下が認められた一方、妊娠中に高い外気温に曝露した母親から生まれた児では、小児期のSBP値の上昇が認められた。スペイン・Barcelona Institute for Global Health(ISGlobal)のCharline Warembourg氏らがJ Am Coll Cardiol(2019; 74: 1317-1328)に報告した。