慢性下痢症の診療GLを発表

 米国消化器病学会(AGA)が慢性下痢症患者の診療ガイドライン(GL)をGastroenterology2019; 157: 851-854)に発表した。GLの対象は、免疫系の機能が正常で水様性下痢が4週間以上持続している患者。血性下痢、脂肪吸収不良の徴候を伴う下痢、警告症状(体重減少、貧血、低アルブミン血症など)、炎症性腸疾患(IBD)の家族歴、大腸がんまたはセリアック病、下痢関連疾患の好発地域への渡航歴を有する患者は対象外となっている。なお、日本ではまだ同疾患のGLは存在しない。