ブルガダ症候群の突然死予測モデルを構築

 広島大学病院循環器内科准教授の中野由紀子氏は第67回日本心臓病学会(9月13~15日)で、ブルガダ症候群における心臓突然死の新たな予測モデルを構築したと報告した。同氏らは、ブルガダ症候群のうち約1%存在し突然死の予測が難しい無症候性症例に関する予測モデルの研究を行っており、先行研究で良好なモデルを構築することに成功。多施設の477症例を用いて構築し直したモデルで約7年間のフォローアップを行ったところ、心室細動イベントは症例の9.01%に見られた。現在、参加施設を増やし検討を続けている。