Ⅲ期NSCLC化学放射線後の10年予後が初公表

 切除不能Ⅲ期非小細胞肺がん(NSCLC)に対する標準治療は化学放射線療法(CRT)とされるが、これまでCRT後の長期治療成績、毒性については不明であった。国立がん研究センター東病院呼吸器内科の善家義貴氏は、欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2019、9月27日〜10月1日、バルセロナ)で、切除不能Ⅲ期NSCLCに対するCRTの有効性と安全性を検証したわが国で最大規模の第Ⅲ相ランダム化比較試験WJOG0105の結果から、第Ⅲ相試験では初となる10年間の長期治療成績のデータを発表。一定の患者では治癒する可能性を示すとともに、第三世代抗がん薬を用いたCRTとしてカルボプラチン(CBDCA)+パクリタキセル(PTX)が依然として標準治療の1つとなりるうることを報告した。