歩行速度が遅いほど過活動膀胱が増加

 人生100年時代を迎え、老年医学の分野で注目されているフレイル。中でも身体的フレイルは、尿失禁の危険因子としても知られている。福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター副部長/特任講師の大前憲史氏は、健康な地域在住高齢者を対象に尿失禁の一因である過活動膀胱(OAB)と身体的フレイルの関係について臨床疫学的に評価。歩行速度が遅い者ほどOABの有病率は有意に上昇し、尿意切迫感および切迫性尿失禁とも関連していたと第26回日本排尿機能学会(9月12〜14日)で発表した。