抗がん薬による心毒性が運動で打ち消しに?

 抗がん薬を投与中のがん患者では治療に伴う心血管合併症、いわゆる心毒性が引き起こされることから、予防戦略の検討や心毒性に伴う悪影響への対策を講じることが不可欠となる。イタリア・University of SienaのFlavio D'Ascenzi氏らは、抗がん薬によって誘発される心毒性に対し、特に臨床症状を未然に防ぐ運動の有益性を既存の報告から検討。運動は治療中および治療後の心毒性の悪影響を打ち消すと、Eur J Prev Cardiol2019年10月6日オンライン版)に発表した。