eGFRの変動は全死亡リスクを高める

 心血管疾患(CVD)リスクを有する非糖尿病高血圧患者を対象に、収縮期血圧120mmHg未満を目標とした厳格な降圧治療がCVDイベントと全死亡を有意に抑制することを明らかにしたSPRINT試験(N Engl J Med 2015; 373:2103-2106)。一方、同試験のサブグループ解析では厳格な降圧治療により慢性腎臓病(CKD)のリスクが高まることが示されている(関連記事:厳格降圧によりCKDの発症増加)。米・University of California, San Diego(UCSD)のRakesh Malhotra氏らが、同試験参加者を対象に推算糸球体濾過量(eGFR)の経時的な変動とCVDイベントおよび全死亡との関連を検討した結果、eGFRの変動が大きいと全死亡リスクが上昇することを米国腎臓学会腎臓週間(ASN Kidney Week 2019、11月5〜10日、ワシントンD.C.)で報告した。