気候変動による健康被害は小児で最大

 世界保健機関(WHO)を含む35機関の専門家120人が行っている、気候変動に伴う健康被害に関する共同研究プロジェクトLancet Countdown on Health and Climate Changeの2019年度版報告書がLancet2019 ; 394: 1836-1878)に発表された。気候変動は既に世界の小児の健康を損ねており、パリ協定における「産業革命前からの世界の平均気温上昇を2℃未満に抑制」という目標を達成しない限り、気候変動が全世代の健康を左右するようになるだろうと警告している