抗血栓薬服用患者における転倒・転落には要注意!

 転倒・転落による頭部外傷の危険性を高齢者、特に抗血栓薬を服用中の患者に理解してもらうとともに、その適切な対応を医療関係者に啓発する「"Think FAST※1" campaign」が、日本脳神経外科学会、日本救急医学会など関連5学会1団体の後援の下に進められている。11月16日に東京都で開催された同キャンペーン実行委員会による市民公開講座※2では、200人の募集枠に対し1,600人を超える応募があり、一般市民の関心の高さがうかがえた。

 本稿では同キャンペーン実行委員会委員長で山口大学大学院脳神経外科教授の鈴木倫保氏へのインタビュー、同市民公開講座における九州医療センター脳血管センター部長の矢坂正弘氏の講演、両氏と日本医科大学大学院救急医学分野教授の横田裕行氏らによって行われたパネルディスカッションの概要を紹介する。

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