ALSと糖尿病を関連付ける分子機序明らかに

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者は2型糖尿病に罹患しやすい。その機序は長年不明であったが、スウェーデン・Karolinska Institutetの新研究により両疾患を関連付ける分子機序として、患者の血中免疫グロブリン(Ig)G抗体が膵β細胞膜のカルシウム(Ca2+)チャネルを標的とすることで、非生理的Ca2+の流入によりβ細胞が死滅することが示唆された。詳細は同研究所のYue Shi氏らがProc Natl Acad Sci USA(2019年12月9日オンライン版)で報告した。