トファシチニブの長期投与に寄与する因子とは?

 日本で関節リウマチ(RA)を適応症として承認された初のJAK阻害薬であるトファシチニブは、長期投与における有効性や投与継続と関連する因子が明らかでない。長崎大学先進予防医学講座リウマチ・膠原病内科学の岩本直樹氏らは、こうしたトファシチニブの課題について検討。メトトレキサート(MTX)併用の有無にかかわらず、トファシチニブは長期的に有効であったこと、無効例の解析から生物学的製剤(bDMARD)不応例では、より早期のトファシチニブへの切り替えるが望ましいと、同氏は第34回日本臨床リウマチ学会(2019年11月30日~12月1日)で報告した。