飲酒が「百薬の長」になる条件とは

 飲酒と健康との関連をめぐってはさまざまな報告がある。日本糖尿病学会では血糖管理が良好な2型糖尿病患者におけるアルコール摂取量の上限を25g/日としているが、京都山城総合医療センター生活習慣病内科の堤丈士氏らによると、アルコール摂取量や酒類が糖・脂質管理に及ぼす影響についての報告はあまりないことから、2型糖尿病患者400例超を対象に、アルコール摂取と非摂取で血糖値、コレステロール値、心拍数などを比較。第54回日本成人病(生活習慣病)学会(2020年1月11〜12日)で結果を報告し、飲酒が「百薬の長」となる条件を提示した。