吹田研究が示す循環器疾患の性差

 厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、わが国における肥満者の割合は40歳以上の男性で増加しているのに対し、女性では減少傾向にある。一方、痩せの割合は20〜29歳と70歳以上の女性で多いことから、日本人女性は肥満だけでなくやせによる問題にも直面している。国立循環器病研究センター予防健診部部長の宮本恵宏氏は、第40日本肥満学会・第37回日本肥満症治療学会(2019年11月2〜4日)で吹田研究の解析結果を中心に紹介し、男性と女性では循環器疾患に対する危険因子が異なることなどを指摘した。