身体活動推進の鍵に"walkability"

 健康の維持、増進には身体活動の習慣化が重要であるが、その実現は難しい。厚生労働省による「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」では、国民の1日における平均歩数の増加を目標にしているが、現状はむしろ減少傾向にある。東京医科大学公衆衛生学分野教授の井上茂氏は、生活環境における"walkability"(歩きやすさ)などに着目して身体活動の習慣化を図る方法についての検討結果を、第26回日本行動医学会(2019年12月6~7日)で報告した。