うつ病予防に栄養指導が重要

 わが国では肥満とうつ病との関連を検討した研究の歴史は浅い。しかし近年、うつ病や双極性障害、統合失調症といった精神疾患の危険因子や治療と、食事や栄養学的側面との関連を検討する研究が増えている。国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長の功刀(くぬぎ)浩氏は、エネルギーの過剰摂取による肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病といった病態と精神疾患との関連について、第40回日本肥満学会(2019年11月2~3日)で報告。精神疾患の予防・治療における栄養指導の重要性を強調した。