新型コロナ、血清診断への一歩

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、わずか2カ月の間に世界中で約10万例の感染者と3,000例超の死亡者が報告されており、世界的に早急な対策が求められている。横浜市立大学学術院医学群微生物学教授の梁明秀氏らは、3月9日、ELISA法とイムノクロマト法を用いて、COVID-19患者の血清中に含まれる抗ウイルス抗体IgGの検出に成功したと発表。今後は、これら2つの検出法の有用性を検証し、診断法の確立や試薬キットの開発および実用化を目指す考えだ。