米・大腸がん罹患率は中年層で上昇に転じる

 米国では2000年代に大腸内視鏡によるスクリーニングが普及したことを背景に、大腸がんの罹患率や死亡率は劇的に低下した。しかし、米国がん協会(ACS)のRebecca Siegel氏らがまとめた最新データに基づく大腸がん統計の報告書から、65歳以上の高齢者では罹患率・死亡率の低下傾向が続く一方、50~64歳では罹患率が上昇に転じ、50歳未満では罹患率・死亡率が上昇傾向にあることが明らかになった。報告書はCA Cancer J Clin(2020年3月5日オンライン版)に掲載された。