腸管型ベーチェット病、初のRCTが進行中

 腸管型ベーチェット病に対する抗TNFα抗体製剤アダリムマブとステロイドの有効性を検討する、医師主導型の多施設共同ランダム化比較試験(RCT)Castle Studyが進行中である。兵庫医科大学腸管病態解析学特任准教授の渡辺憲治氏は、第16回日本消化管学会(2月7〜8日)で試験実施に至った背景を概説するとともに、中間解析の結果を報告。希少疾患故に目標症例数に未到達であるものの、「本試験は腸管型ベーチェット病の寛解導入療法に関する世界初の前向きRCTであり、エビデンス創出につなげるべく、目標症例数達成に向けて粘り強く進んでいきたい」と意気込みを述べた。