新薬がHFrEFの心血管死/入院を抑制

 経口可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬vericiguatの上乗せは、左室駆出率(LVEF)低下を伴う慢性心不全(HFrEF)患者の心血管死/心不全による入院リスクを標準治療と比べ10%抑制した。カナダ・University of AlbertaのPaul W. Armstrong氏らが、HFrEFの悪化が見られる患者を対象にvericiguatの有効性と安全性を検討した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験VICTORIA *の結果を、米国心臓病学会/世界心臓病学会議2020〔ACC.20/WCC、3月28~30日、シカゴ(注:同学会は新型コロナウイルス感染症の影響でウエブ上の開催となった)〕で発表した。詳細はN Engl J Med2020年3月28日オンライン版)に同時掲載された。